チェーンにパールなどを一定の間隔で配置したステーションネックレス。リズム感のある軽やかな印象が魅力です。

一見同じようでも、その制作方法はいくつかあります。パールにチェーンを通し間隔をあけて接着したもの、両側から丸いカンのついたパーツを接着し、チェーンを接続したもの。コストや仕上がりなど、それぞれにメリットとデメリットがあります。

当店のステーションシリーズで採用しているのは、ワイヤーをパールに通し、両サイドの根元で巻き付けて留める「めがね留め」。真珠の両脇の二つの輪が眼鏡のように見えることから、そう呼ばれる技法です。

実は数十年前、ステーションネックレスを作り始めたころは、当店でもチェーンにパールを接着する方法で制作していました。見た目はすっきりしていて良かったのですが、ご使用になるうちに接着が外れてパールが動いてしまうことがあり、再接着は可能なものの、耐久性にやや不安が残りました。

そこで制作方法を見直し、現在のめがね留めへとたどり着きました。

素材はチェーンもワイヤーも18金。直径0.35mmに引いた18金のワイヤーをひとつひとつ手作業で巻き留めていきます。ワイヤーで作る輪の大きさや角度、巻き付ける力加減など、美しい仕上がりのためには細かな配慮が欠かせません。繊細な作業には、集中力と根気、そして技術が必要です。

手仕事の温かみと洗練を両立した仕上がり。そして、その繊細な見た目に反して丈夫であることも魅力です。

着ける人の日々に、さりげなく寄り添い、時を重ねても変わらず楽しんでいただけるように。

そんな思いを込めて、一粒一粒を丁寧につないでいます。